『ブラック社員!こんなときどうする?』第3弾 定額残業代 編

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今、ネットの世界から生まれた『ブラック企業』という言葉が現実社会においても浸透してきています。

最近では問題社員を野放しにしたことにより、世間で『ブラック企業』と認識されてしまっているケースもあるのではないでしょうか?


 本シリーズでは、会社をブラック化する問題社員(ブラック社員)への対策をQ&A形式でお伝えします。

 

 

Q.会社は労働時間の把握をしなければならないことは知っています。また、時間外労働をした場合に、割増賃金を支払わなければならないことも知っています。しかし、毎月人件費が変動するのも困りますので、「定額残業代」を取り入れたいのですが…。

A.そもそも定額残業代とは何でしょうか。定額残業代とは、労働基準法で定められる計算方法による割増賃金を支給する代わりに、定額の手当などで残業代を支給する方式のことをいいます。

【定額残業代を導入するには、次の条件を満たす必要があります】

1.定額残業代の額が法所定の額と同額以上であること

2.定額残業代部分とそれ以外の賃金の区分が判別が可能であること

3.あらかじめ見込んでいる「時間数」や「金額」が明確であること

4.実際の時間外労働時間数が見込みの時間を超過する場合は、差額を支払うこと

5.新たに定額残業代を導入し、不利益変更になる場合は、個別の同意をとること

そして何より注意すべきは、2.3.については、就業規則、雇用契約書だけではなく「給与明細」で明記する事が必要だという事。テック・ジャパン事件(最高裁平成24年3月8日判決)において、「雇用契約だけではなく、“支給時”に支給対象の時間外労働の時間数と残業手当の額が労働者に明示されていなければならないであろう」という最高裁補足意見が出されたためです。

昔よくあった「ウチの会社の営業手当は残業代だよ」という言葉だけでは認められませんのでご注意を。